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N児NHK東京児童合唱団ユースシンガーズN児NHK東京児童合唱団ユースシンガーズN児NHK東京児童合唱団ユースシンガーズ
■平成19年12月26日 4つのクリスマス・コンサート④
              

○ユースシンガーズ第1回演奏会(NHK東京児童合唱団)


日時/2007年12月24日(月)14:00
主催/NHK東京児童合唱団
出演/ユースシンガーズ
会場/杉並公会堂(荻窪)大ホール
後援/杉並区


 プログラム

 Ⅰ. N児が選ぶ日本の歌50選 第2集
     指揮:金田典子/ピアノ:斎木ユリ
     どこかで春が,うみ,赤とんぼ,雪,故郷

 Ⅱ. 詩篇頌栄 (作曲:三善 晃)
     指揮:大谷研二/オルガン:大竹くみ

 Ⅲ. Toca taca tia (ルーマニア民謡)
     指揮:大谷研二/ピアノ:斎木ユリ

 Ⅳ. Dies sanctificatus (Huszar Lajos)
     指揮:大谷研二/ア・カペラ

 Ⅴ. Merry Youth Xmas
     指揮:金田典子/ピアノ:斎木ユリ,伊藤友香
     オルガン:大竹くみ,高嶋みどり
     ステージング:堀部信子


 NHK東京児童合唱団・ユースシンガーズの第1回旗揚げ公演でした。
 メンバーは,N児を中学2年生で卒団した,高校生中心の43名で編成されています。

 常任指揮者の金田典子氏によると,「児童合唱と言えば,“小学生”が中心。しかし子どもたちがやがて成長し,それぞれの年齢に合った曲目や演奏へと移り変っていきます。このユースシンガーズは,子どもではなく,大人でもない,この年代でしか出すことのできない,“透明にすんだ輝きのある声の響き”をもっていることが,一番の特徴であると思っています・・・」との事。おっしゃる通り,今後ともその持ち味を生かし,幅広いレパートリーと,演奏や表現の更なる充実をはかり,大きく羽ばたいて行かれん事を期待したいものです。

 Ⅱの 詩篇頌栄は,原曲が女声合唱とオーケストラのために作曲されたものですが,今回はオルガン伴奏により,音楽の広さやスケール感を,見事に表現した大曲です。

 Ⅳの Dies sanctificatus (聖なる日は)は,ハンガリーの作曲家の手になる作品で,無伴奏の宗教曲らしく,杉並公会堂の機能を駆使しホリゾント上部にあるスタンドを生かして,横一列に並んでの響きには,この種の曲目の持つ神秘性がうまく演出され,クリスマス・コンサートの雰囲気を十分にメッセージしていたと感じました。言葉が解らない分,却ってある意味での伝達力があったのかも知れません。

 Ⅴの Merry Youth Xmas は,本来のN児のためのレパートリーと言う事ですが,「そりすべり」「クリスマス」「プチパパノエル」「キャロルによるカノン」を,安定したテクニックで,ピアノ2台,オルガン2台と言う大掛かりな伴奏陣で厚みのある演奏を聴くことが出来ました。どの合唱団でも出来るという曲ではありませんが,ユースシンガーズのパワーには,いささかの驚きを抱くとともに,更なる密度(やさしさの中の温かみ)が探究されて行くことを祈らずにおれません。




童謡・唱歌ビデオ/ピアノ:斎木ユリ他


NHK東京児童合唱団
N児NHK東京児童合唱団ユースシンガーズN児NHK東京児童合唱団ユースシンガーズN児NHK東京児童合唱団ユースシンガーズ

Donna Burke グレッグアーウィン ドナバーク 冨田一夫 東保光 上村計一郎 ジョージ 林栄一 中川英治 新幹線車内案内 Donna Burke 英語アナウンス
■平成19年12月26日 4つのクリスマス・コンサート③
              

○Greg Irwin (グレッグ・アーウィン) Special Christmas Concert


2007年12月23日(日)18:30
こまばエミナース(駒場東大前)


 アメリカ・ウィスコンシン州出身のシンガー・ソングライターのグレッグ・アーウィンが,ゲストにオーストラリア出身の Donna Burke(ドナ・バーク),フラのノリコ・カナーニ・キノシタ嬢を迎えて開催した,特別クリスマス・コンサート。

ACT 1
Silent Night, Santa Claus is Coming to Town, Mele Kalikimaka, Danny Boy 等12曲
ACT 2
Rudolf the Red Nosed Reindeer, Jingle Bells, When You Wish Upon a Star, Hawaiian Wedding Song, White Christmas 等12曲

 このショウの最大の特色は,米軍のキャンプ内やラス・ヴェガス等で開かれた,良き時代のアメリカン・ショウの形態で進行し,グレッグのワン・マン・ショウのスタイルでの合間に,ゲストが次つぎと登場,無論,絵に描いたようなサンタ・クロースのパフォーマンスが目を楽しませている間に,衣装を変えたグレッグがライトを浴びて現れる(計4回)という趣向で,小さい子供連れの米人家族の歓声とギャグのやりとりも,満員の客席を大いに盛り上げていました。

 もう一つの特色としては,この種のコンサートとしては久し振り,本当に久し振りに8ビートのロック・サウンドを排除したジャジイなスタイルを敢行していた点であり,メロディ・ラインと歌詞(英語と日本語)を大切に表現していた事に,非常な好感を持ちました。

 バック・バンド(The Catle Band)の編成は,ピアノ,ダブルベース,ドラムス,アルト・サックス,エレキ・ギター,アコースティック・ギターの6名で,シンセサイザーの機械音から解放されたサウンドは,抑揚と表現力の豊かさに,今更ながらフレッシュなイメージすら覚えたものです。

 X'mas Song のアップ・テンポのもの,日本の童謡,ハワイアン・ソング,そして彼の持ち味でもあるバラード・ナンバーにピッタリの演奏に拍手!

 それにしても,米国スタイルのショウ構成には毎度感じる事ですが,サーヴィス精神旺盛で,ステージングの意外性,キャストの配列,コスチュームの設計,インターミッションや追い出し時のサーヴィスには,サンタさんも含め,楽しむ要素をまとめる演出が光り,口惜しながら私たちが学び取るべきエキスが非常に多かった様に感じました。





「悲しみにさよなら」
Donna Burke グレッグアーウィン ドナバーク 冨田一夫 東保光 上村計一郎 ジョージ 林栄一 中川英治 新幹線アナウンス Donna Burke 新幹線車内案内

マイレ本間白石信近衛里帆佐々木敢一フラスクールマヒナスターズマイレ本間白石信近衛里帆佐々木敢一フラスクールマヒナスターズ
■平成19年12月26日 4つのクリスマス・コンサート②
              

○マイレ本間 ハワイアン・クリスマス・ディナー・ショウ


2007年12月21日(金)18:30
品川プリンス・ホテル アネックス・タワー5F(プリンス・ホール)


 現役のフラ・ダンサーで,また多くの若手ダンサーの指導者として知られるマイレ本間氏が,毎年開催しているハワイアン・クリスマス・ディナー・ショウが,今年も開催されました。

 出 演
  マイレ本間
  カルア・シスターズ
  マイレ・リィリィ吉川,ナ・プア・ワヒネ
  モキハナ・ボーイズ
  近衛里帆
  白石信とナレオ・ハワイアンズ
  佐々木敢一(ゲスト・ヴォーカル)

 多彩な出演者が,「ハワイの音楽とフラ・ダンスで,素敵なクリスマスの夜のひとときを・・・!」のキャッチ・フレーズで,プリンス・ホールの広いバンケット・ルーム一杯に広がったテーブル群の中,まさに夢見るショウを展開して行きます。

 私とマイレさんとは,1993年,マイレさん,白石さんの共通の友人であったハワイ在住のスキピー・ハマモトさんを介してホノルルでお目にかかり,以降何回かお話をさせて頂いております。

 一流ホテルでのディナー・ショウという事で,ましてクリスマス・ウィークともなると,ステージのダンサーの方がたは,華やかな照明とバック・ミュージックの雰囲気とも相まって,南国の輝きを表現してくれます。

 かつてマヒナ・スターズのファルセット・ヴォーカルとして鳴らした佐々木敢一氏が,しっとりとしたバラードで聞かせてくれました。

 テーブルの大多数のマイレ・ファンの女性客も,ステージ上に負けないキラキラ衣装に大アクセサリー,ショウ終了後のクロークから出口付近は,修学旅行途中の小学生の集団かと思えるほどの,もの凄いパワーを発揮していました。 





白石信・マイレ本間編『MELE-HULA』1・2巻




マイレ本間フラ・スクール
マイレ本間白石信近衛里帆佐々木敢一フラスクールマヒナスターズマイレ本間白石信近衛里帆佐々木敢一フラスクールマヒナスターズ

東京レディース・シンガーズ前田二生東由輝子コーラス東京レディース・シンガーズ前田二生東由輝子コーラス
■平成19年12月25日 4つのクリスマス・コンサート①
              

○東京レディース・シンガーズ X'mas を歌う


2007年12月20日(木)19:00
日本大学カザルスホール(お茶の水)
指揮/前田二生
合唱/東京レディース・シンガーズ
ピアノ/東 由輝子


 Ⅰ. ベスト・オブ・アヴェ・マリア
 Ⅱ. ビートルズ -マイ ラブ メロディーズ
 Ⅲ. 「千の風になって ~日本のうた 最新ヒット曲集」より
 Ⅳ. Chirstmas Songs ~クリスマス・ソング名曲を集めて


 東京レディース・シンガーズ(Tokyo Ladies' Singers)は,1985年に創立された声楽専門家による合唱団(当日は Sop. 8, M.S. 7, A. 7 計22名)で,発足以来,海外における活動が多い前田二生(まえだ・つぎお)氏が指導と常任指揮を担当されています。
 
透明なアンサンブルと豊かな歌唱力で,国内・海外でも注目され,平成13(2001)年度芸術祭優秀賞を受賞されています。

 過去何曲かを,私の編曲で録音させて頂きましたが,強力なアルト・パートの歌唱が,非常に強い印象を受けました。

 今回は「東京青山ロータリー・クラブ」のクリスマス・コンサートであったので,
 Ⅰ部は,グノー,シューベルト,カッチーニによる「アヴェ・マリア特集」
 Ⅱ部は,Yesterday, Hey Jude, Michelle, Let It Be 等,8曲のビートルズのスタンダード曲
 Ⅲ部は,翼をください,夜空のムコウ,あの素晴しい愛をもう一度,千の風になって等,全6曲
 Ⅳ部は,「キャロルの祭典」より入場を使った演出で,照明とコスチュームでムーディなステージを,牧人ひつじを,聖者の行進,ホワイト・クリスマス等,お馴染みのX'mas Songsの定番を,要領よくまとめた6曲

 アンコールとして,メサイア(ヘンデル)より「ハレルヤ・コーラス」で締めていました。成熟した「大人」のコーラスに,これまた「大人の観客」の方がたも,さぞかし満足されて帰路についたと思われました。




ゴスペルをうたおう!
東京レディース・シンガーズ前田二生東由輝子コーラス東京レディース・シンガーズ前田二生東由輝子コーラス

早川史郎真理ヨシコたいらいさお大和田りつこ一樹和美岡崎裕美渡辺かおり早川史郎真理ヨシコたいらいさお大和田りつこ一樹和美岡崎裕美渡辺かおり
■平成19年12月11日 早川史郎こどものうた作品展
              「そらでえんそくしてみたいⅡ」



2007年12月9日(日)15:30開演
こまばエミナース(大ホール)
主催:「そらでえんそくしてみたい」実行委員会
後援:(社)日本童謡協会/(社)全日本児童舞踊協会
協賛:(株)エー・ティー・エヌ


 作曲家生活が半世紀を超す早川史郎氏が,15年前の「そらでえんそくしてみたいⅠ」に続き,これまで歩んで来られた道程の中で発表された名曲の数かずを集めての,いわば一人の作曲家としてのリサイタル形式のコンサートを鑑賞して来ました。

 全体を5パートに分けて,それぞれのパートが独立する形の中で,独立楽曲,NHK「ワンツー,どん」,あそびうた,舞踊組曲,ヒット曲等,フィナーレに至るまでが,低年齢から保護者の世代まで飽きさせず,要領よくまとまった構成になっていました。

 眞理ヨシコ,たいらいさお,大和田りつこ,岡崎裕美,渡辺かおり,白ばらモダンダンスカンパニー等などの出演者が,ピアニスト2人(森若三栄子,上 雅子)と,一部のカラオケの伴奏にのって,伸び伸びと舞台を創っていました。

 出演者は全員このジャンルでのビッグ・スターばかりなので,楽しみながらのリハーサルが出来たと,早川史郎さん自身が語っておられました。

 ご本人の言としては,「そらでえんそくしてみたいⅢ」も,ぜひご期待ください!との事です。

 なお,当日使用された全作品のピアノ伴奏つき楽譜が,a.T.N 社から出版されていました。新童謡運動の旗振り役の一人でもある早川史郎さんの活動が面目躍如たる一日となりました。




早川史郎真理ヨシコたいらいさお大和田りつこ一樹和美岡崎裕美渡辺かおり早川史郎真理ヨシコたいらいさお大和田りつこ一樹和美岡崎裕美渡辺かおり


はっぴ(ゆき丈60・着丈80cm)

20071206
2007年世界体操祭「日本の夕べ」で使用されたもの

ガンダムハイジ巨人の星天才バカボンキャンディ・キャンディサンダー・マスクアタックNo.1魔法のマコちゃん無敵鋼人ダイターン3
■平成19年12月4日 連続29回目の忘年会
          




 以前何回か,この欄で書かせて頂いた,私どものいう「月例会」の29回目の忘年会兼第291回目の例会,12月1日(土)18:00から,神田某所で開かれたので,会員の一人である私も参加いたしました。

 今回,初めてメンバーとなった新人が満25歳と聞き,この会の発足当時からの会員から,思わず感歎のどよめきの声が流れました。中心メンバーの一人K氏から,「君の生まれる4年も前から,毎年欠かさず集まっている会だよ!」との声に,言われた新人のみならず,同席したメンバーから,29年の重みについての,それぞれの感想が漏れ聞こえて来ます。

 第1回(1年目忘年会)は,確か中央線中野駅に近いお店であった様に記憶していますが,会長,役員,そして“スリッパ組”等々の中心メンバーは,紆余曲折が多々あったにも関わらず,来年の第30回開催に向けての努力を重ねている姿に,自由に出欠している私から見て,敬服の念以外思いつかない気持ちで一杯です。

 話題,酒・食の好み,生活状況は初期の頃とはずい分変化していますが,この会に出席できる体力と友情を保持することに,各自人知れず努力されている事と思います。

 まさに「継続は力なり」の典型で,「人生かく在りたい」という,人間の大切な要素の一つを,肩の凝らない形で,精神的オアシスの役割を具現化している,良い仲間達との楽しい一夜でした。




ガンダムハイジ巨人の星天才バカボンキャンディ・キャンディサンダー・マスクアタックNo.1魔法のマコちゃん無敵鋼人ダイターン3

日本体育大学日体大実演会日本体育大学女子短期大学有明コロシアムセパタクロー少林寺拳法エッサッサトランポリン
■平成19年12月4日 2007 第48回 日本体育大学・体育研究発表実演会
           ~ 漲 力 (みなぎる) TOKYO ~



日 時/
会 場/
主 催/
     
平成19年11月30日(金)18:00
東京・有明コロシアム
日本体育大学
日本体育大学女子短期大学部


 1893(明治26)年以来114年の歴史と伝統を持つ日本体育大学の「体育研究発表実演会」も,今年で48回目(第1回は1954=昭和29年)を迎え,日体大が誇る精鋭たちの修練と努力の結晶が,8,000名を超える大観衆の前で披露されました。

 体育・スポーツの振興に寄与する旨の同学の目的の成果を,広く一般社会の方がたにも触れることが出来る,貴重な機会でもありました。

 私も過去十数回参観させて頂いておりますが,毎回新機軸を求めてチャレンジする若い気迫とエネルギーに,今回も大きな感動と希望を堪能することができました。 

 出演された学生諸君のみならず,それを支えた教職員と関係された方がたのご尽力に,心からの敬意を払いたいと思います。


 プログラム

1. オープニング
2. チアリーディング
3. セパタクロー
4. 体 操 
5. 少林寺拳法
6. 集団行動 
7. みんな一緒に!
8. 新体操 
9. 伝統芸能/大田楽
10. トランポリン
11. スポーツを「見る,視る,観る」
12. 体操競技 
13. ダンス 
14. エッサッサ 
15. フィナーレ 



(三宅 香)
(千葉吟子)
(本多洋実)
(荒木達雄)
(楠本恭久)
(清原伸彦)
(野村一路)
(滝沢康ニ)
(三宅 香)
(伊藤直樹)
(西條修光)
(畠山好章)
(笠井里津子)
(西山哲成)
(三宅良輔)

  ( )内は演技指導者


 学長を始め,各指導者の先生方においても,世代交代の色合いが滲み出ており,各団体の演技にも,時代の変遷を強く感じました。
 B.G.M. として使用されている各種の音楽も,多岐にわたる幅広い研鑽の効果は流石でした。ただ残念なことに,この会場の特性として,音響機能については会場構造上からもかねてから定評ある所で,折角のナレーションすら明確に聴き取れなかったことが惜しまれます。5,6,9,12番については,周囲に陣取っていた若い男女の方がたも,思わず大拍手を贈って下さった姿に,伝統の凄味を覚えました。
 
 


アジア太平洋公衆衛生学術連合I(APACPH)国際会議2007春山文子金子嘉徳女子栄養大学太平洋公衆衛生学術連合春山文子金子嘉徳女子栄養大学

アジア太平洋公衆衛生学術連合(APACPH)国際会議春山文子金子嘉徳女子栄養大学公衆衛生学術連合(APACPH)国際会議2007春山文子金子嘉徳女子栄養大学
■平成19年12月3日 APACPH 2007
          第39回アジア太平洋公衆衛生学術連合(APACPH)国際会議2007


主 催:
後 援:
 
 
日 時:
会 場:
女子栄養大学/共催:国立保健医療科学院
厚生労働省,埼玉県,国際協力機構(JICA),国立健康・栄養研究所,日本家族計画協会,埼玉県川越都市圏まちづくり協議会,坂戸市
平成19年11月24日(土)13:00~16:30
女子栄養大学・坂戸キャンパス6号館5F



  「生活習慣病の予防 ~いかに実践するか~」をテーマに,世界各国の代表的250名,国内参加者約350名参加の,大規模な国際シンポジウムに参加して来ました。

 女子栄養大学の金子嘉徳教授を中心に,3年がかりで計画された国際会議で,今回は,その第39回目の開催でした。
 
 APACPH(エーパック)"Asia-Pacific Academic Consortium for Public Health"は,1984年に設立され,そのメンバーは基本的には学校単位の加入が原則だそうで,現在,19ヵ国の59の学校(大学・研究所)が加入しています。
 
 活動目標は,各学校の教育水準の向上を主要な目的とし,共同研究や学術交流の推進・向上を図り,各国の公衆衛生の課題についての政策提案が行われて来たそうです。

 ○プログラムは,

  第1部 総 論
  第2部 食育ツールの開発・応用
  第3部 地域での実践活動報告
  第4部 デモンストレーション「生活用品を活用した体操」
  第5部 総 括

 本論の前後には,当然のこと各種のセレモニーがありましたが,私は,第5部のデモンストレーションの一員として参加いたしました。

 デモンストレーション「生活用品を活用した体操」は,実践女子大学の春山文子教授が主宰する「H.G.G.」グループと「実践女子大学トータル・フィットネス・クラブ」とで構成されました。

 春山教授によると,「健康づくりは,意識して自主的に行い,維持するもの」との考え方で,「生活の中に,体操を習慣化するために援助する」というねらいで,専業主婦中心の集団を35年間続けられて,その発表の場は日本国内に止まらず,海外でも一定の評価を得ている,ユニークな存在だとの事です。因みに,来年度の目標として,モンゴルでの発表も期待されています。
 





第39回APACPH国際会議(2007)のお知らせ
アジア太平洋公衆衛生学術連合I(APACPH)国際会議2007春山文子金子嘉徳女子栄養大学太平洋公衆衛生学術連合春山文子金子嘉徳女子栄養大学

NHK東京児童合唱団萩原潤辛島小恵NHK東京児童合唱団東京放送児童合唱団萩原潤辛島小恵
■平成19年11月27日  うたはつなぐ みんなのこころ
            NHK東京児童合唱団 第36回定期演奏会


2007年11月18日(日)17:00~
11月19日(月)19:00~
東京芸術劇場(池袋)大ホール
主催/NHK東京児童合唱団



 戦後間もなく,再編成された「東京放送児童合唱団」以来,長い伝統と組織力を有する,日本の代表的児童合唱団の一つ,「NHK東京児童合唱団」の36回目の定期演奏会が催され,19日(月)の公演を拝聴して来ました。
 「ザ・ジュニアクラス」(小2~小4年),「ザ・シニアクラス」(小5~中2年),「ユース・シンガーズ」(中3~高2年)合同の,総勢200名を越すにぎやかなステージでした。


 ○第1部 「N児が選ぶ日本の歌50選(第一集)」

  1. たこのうた
  2. 汽 車
  3. 冬景色
  4. 村まつり
  5. 夕焼け小焼け
  6. 野 菊
  7. どんぐりころころ
  8. 砂 山
  9. ふじの山
                    指揮/大谷研二
    
N児が60周年に向けて,新シリーズとして企画され,新しく編曲を委嘱して,日本の名曲を再評価したいという野心作集。
 

 ○第2部 「~童声合唱のための~日本民謡夢空間」(2007年委嘱初演)

  1. 北海盆歌(北海道)  
  2. 稗搗き節(宮崎県)
  3. 五反田節(神奈川県)
  4. 金毘羅船々(香川県)
  5. 三つの子守歌(中国地方の子守歌・江戸子守歌・アイヌ伝承子守歌)
  6. 木曽節(長野県木曽地方)
  7. 八木節(栃木県)
                    指揮/金田典子

代表的な日本民謡を,大太鼓,パーカッションを加えた伴奏をバックに,日舞の花柳基(はなやぎ・もとい)氏演出・振付の,大ステージを縦横無尽に活用した,スケールの大きな力演。


  ○第3部 「子どもたちの魔笛」(1991年委嘱作品)

     原作詞:E. シカネーダー
     作 曲:W. A. モーツァルト
     構 成:東 龍男
     編 曲:南 安雄
     監 修:林 光
     指 揮:加藤洋朗

 原作の「魔笛」は,モーツァルトが亡くなる(35才)わずか3ヶ月前に,ウィーンで初演されたオペラの名作で,この作品はN児用に種々の工夫を挿入したもの。全編原語(ドイツ語)で小オペラを展開。
 萩原潤(バリトン),辛島小恵(ソプラノ)の特別参加で,作品の幅が広がり,文字通り「魔法の笛の世界」を表現。

 


 このコンサートのタイトル「うたはつなぐ みんなのこころ」は,ホール(東京芸術劇場・大ホール)の機能を,満席のオーディエンスの反応とが相関し合って,この種のイヴェントとしては,大成功の部類だと思います。
 会場には,各界の代表の方がたが大勢見えていましたが,童謡協会の若松正司氏や小森明宏氏といった大御所の姿も見られました。




NHK東京児童合唱団
NHK東京児童合唱団萩原潤辛島小恵NHK東京児童合唱団東京放送児童合唱団萩原潤辛島小恵

子門真人大杉久美子水木一郎堀江美都子子門真人大杉久美子水木一郎堀江美都子子門真人大杉久美子水木一郎堀江美都子
■平成19年11月26日  愛しの「月例会」第290回!!



 
 毎月1回,職業・年齢・経歴の全く異なるメンバーが集まり,アルコールを酌み交わしながら,自由闊達な意見を述べ合う「月例会」(別称“ひま人倶楽部”)が,去る11月10日(土)神田某所で開催?されました。何と「290回記念」ということでした。

 この会が発足した当時,まだ10代末期の青年も交じっていた連中も,いまや40~50歳代の働き盛りの大人の集団へと成長したわけです。

 私もその当時から準レギュラーとして参加していますが,計算してみると,ずい分長い期間,彼らの話題に耳を傾けて来たものです。

 或る時は京都・浜松に,また別の折は山形(立石寺)・伊豆・埼玉と,東京を離れてドライヴを楽しんだ時もありました。

 過去この会に参加した方に,子門真人,大杉久美子,水木一郎,堀江美都子,という,アニメ・シンガーの大スタアもいらっしゃって,その交流は現在も続いている様です。

 この会で知り合った仲で,何組かのカップルも誕生しています。逆に「あんなに熱心な中心メンバーが・・・」という方も多数います。創成期以来の幹事役の方がたの忍耐強いご努力に,心からの敬意を払うものです。

 最終的には,表面的に言いあらわす事のできない,人生航路のパートナー同志の酔っ払い集団かも知れません。20年以上継続されている事自体,その輪の中のメンバーであること,それが最も価値ある倶楽部であると信じています。
 今月も,いい笑顔で乾杯!!




子門真人大杉久美子水木一郎堀江美都子子門真人大杉久美子水木一郎堀江美都子子門真人大杉久美子水木一郎堀江美都子

ブラジル日伯交流100周年徳江陽子ブラジル日伯交流100周年ブラジル日伯交流100周年徳江陽子
■平成19年11月26日  徳江陽子 チャリティー・ピアノ・コンサートⅥ



2007年11月17日(土)16:00
津田ホール(千駄谷)
後援/日伯交流100実行委員会
協賛/(財)エイズ研究予防財団ほか
マネジメント:株式会社ハーモニー

 
 来年度2008年は,日本人がブラジルに移民を開始して以来,100周年を迎えるとの事です。
 そのブラジルはエイズ問題が深刻な情況にある現在,過去エイズ問題に深くかかわって5回ものコンサートを続けている徳江さんより,来年度の日本・ブラジル交流年(日本移民100周年記念)の記念行事の一環として,ブラジルでエイズ撲滅のためにチャリティー・コンサートが開催されるそうです。

 サンパウロ市やその他の都市でのコンサートや施設の慰問を行う予定で,日本からは皇太子殿下もご訪問される事になっているようです。今回のコンサートは,6回目のチャリティー・コンサートになるので,エイズ撲滅のための各業種の関連団体の協賛を得てのものだそうです。


 プルグラムは,

 ◇◇第一部◇◇◇◇◇◇

  ドメーニコ・スカルラッティ
   ソナタ L. 23 ホ長調/ソナタ L. 345 イ長調/ソナタ L. 413 ニ短調

  ルートヴィッヒ・フォン・ベートーヴェン
   ソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」 op.13

  フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディー
   ロンド・カプリチオーソ op.14

  フランツ・リスト
   ラ・カンパネラ


 ◇◇第二部◇◇◇◇◇◇

  映画音楽より
   戦場のピアニストより「ノクターン遺作」/ショパン
   ひまわり/マンシーニ
   太陽がいっぱい/ニーノ・ロータ
   ゴッドファーザーより「愛のテーマ」/ニーノ・ロータ

  フレデリック・ショパン
   幻想ポロネーズ op.61


 と,非常にポピュラーな内容で,一般の音楽ファンにも解りやすい,徳江さんらしい曲目構成と演奏内容で,心温まるサーヴィス精神が感じとれたコンサートでした。
 なお,アンコール・ナンバーは,モーツァルトのトルコ・マーチでした。




株式会社ハーモニー
ブラジル日伯交流100周年徳江陽子ブラジル日伯交流100周年徳江陽子ブラジル日伯交流100周年徳江陽子

ベートーヴェン・サークルレクチャー・コンサートワルトシュタインベートーヴェン・サークルレクチャー・コンサートワルトシュタイン
■平成19年11月22日  レクチャー・コンサート
             (第93回/ベートーヴェン・サークル例会)



平成19年11月9日(金)19:00
東京芸術劇場(池袋)小会議室
ベートーヴェン・サークル主催
講師/河野浩一郎,ピアノ/安田和代

 
 ベートーヴェンのボン時代の作品を中心に,彼の幼少期と祖父母と父母,三人の兄弟等,家系・時代背景,ハイドンとモーツァルトとの接点等などを,一部録音物を使用しながら,生のピアノ演奏と解説によるレクチャー・コンサートの夜でした。

 講師の河野浩一郎氏は,当サークルの主宰者。ピアノの安田和代氏は,当コンサートの為に,わざわざ大阪から状況されたとの事です。

 プログラムは,

 1. ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲/ハ短調 WoO 63/1782年(12歳)
 2. 3つの選帝侯ソナタ/第1番変ホ長調,第2番ヘ短調,第3番ニ長調
   WoO 43/ 1783年(13歳)
 3. 3つのピアノ四重奏曲/第1番変ホ長調,第2番ニ長調,第3番ハ長調
   WoO 36/1785念(15歳)
 4. ピアノ・ソナタの3曲/第1番へ短調,第2番イ長調,第3番ハ長調
   Op. 2/1793~95年(25歳)
 5. ピアノ三重奏曲の3曲/第1番変ホ長調,第2番ト長調,第3番ハ短調
   Op. 1/1794~95年(25歳)

 それぞれの曲の解説についてはとも角,彼のスポンサーでもあったワルトシュタイン伯爵のベートーヴェンへの送別文の原文のコピーから,彼の大作曲家への航跡の一部分を垣間見ることが出来ました。

「親愛なるベートーヴェン!
 貴方は以前から願っていた希望を満たすために,今ウィーンへ出発する。モーツァ ルトの守護神は彼の教え子の死をいまだに悲しんで泣いている。汲めども尽きぬハイドンのうちに避難所をみつけたが,仕事がない。ハイドンを介して,もう一度誰かと合体することを彼は望んでいる。不断の努力によって,あなたはモーツァルトの精神をハイドンの手から得られよ。 ボン 1792年10月29日 貴方の親友 ワルトシュタイン」




ベートーヴェン・サークルレクチャー・コンサートワルトシュタインベートーヴェン・サークルレクチャー・コンサートワルトシュタイン

ビゼー小さな木の実大庭照子国際童謡館揺籃の歌ビゼー小さな木の実大庭照子国際童謡館揺籃の歌
■平成19年11月16日  「小さな木の実」とともにコンサート



出 演:大庭照子(うた)/牛田聖子(Pf)
日 時:2007年11月12日(月)19:00開演
会 場:大田区民プラザ/小ホール



プログラム

 1. 阿蘇からの風
 2. ゆりかごのうた
 3. 里の秋
 4. 一本の鉛筆
 5. 長崎の鐘
 6. 芭蕉布
 7. 小さな木の実
 8. シクラメン
 9. ハイ・ゲンキ!
 10. ありがとう
 11. 千の風になって
 12. 椰子の実
 13. 愛の賛歌
 14. 川の流れのように

 
 彼女のコンサートのテーマ曲「阿蘇からの風」から始まって,ラスト曲「川の流れのように」まで約1時間40分,休憩なしのぶっ通しで唄われていました。

 童謡歌手・大庭照子の誕生ストーリーと,彼女の持つ大きなポリシーでもある,反戦思想,次の世代に贈る「愛のメッセージ」としての「大人のどうよう」を,例の熊本弁の巧みな話術と歌唱で綴った,あっという間に過ぎた時間帯でした。

 現役時代にNHK音楽部ディレクターとして,「小さな木の実」を36年前,彼女に創唱させた若林尚司氏も特別出演し,当時の秘話を披露されていたことも,印象に残りました。

 アンコール・ナンバーの,全員で歌った「ふるさと」の大合唱も,会場の雰囲気を一段と盛り上げた,素晴らしいコンサートでした。





日本国際童謡館
ビゼー小さな木の実大庭照子国際童謡館揺籃の歌ビゼー小さな木の実大庭照子国際童謡館揺籃の歌

あんみ通津軽三味線安仲由佳金田一公美古典空間小野木女性ユニットあんみ通津軽三味線安仲由佳金田一公美古典空間小野木女性ユニット
■平成19年11月15日  安仲由佳(あんみ通)・細野雄二氏 10/6挙式




 去る11月11日(日),品川駅ビル「アトレ品川」内で,津軽三味線ユニットの三味線奏者・安仲由佳(あんなか・ゆか)さんの結婚披露パーティが催され,多勢の仕事仲間や親族の方がたに囲まれた心温まる素敵な会に,私も列することが出来ました。

 新郎・細野雄二氏は,謎の編集長と言われている青年で,新婦の身長が148cmなのに対し,180cmの偉丈夫でしたので,やはり第三者には理解できない“えにし”があったのでしょうか。お二人の関係は,新婦のOL時代から始まったらしい?との事で,ずい分長い間の交際期間があったものと思われます。

 型どおり,何人かの「ごあいさつ」と乾杯が終わった後,お祝いの余興が始まりましたが,音楽グループの仲間が多数参加されていた関係で,司会担当もユニットの相方・金田一公美さんと,「あんみ通」所属の音楽事務所「古典空間」社長のお二人ということで,かなりユニークなパーティとなりました。

 まず普通は「松」「竹」「梅」・・・と並ぶ席名が,この日は「みつまめ」「おまんじゅう」「きんつば」「どらやき」「べっこうあめ」「さくらもち」「だいふく」「もろこし」「たいやき」「おせんべい」「おはぎ」「こんぺいとう」「おだんご」「おしるこ」「もなか」「わらびもち」「かりんとう」と,和菓子の代表格が並び,案内された時には思わずビックリ!

・司会の新郎・新婦紹介が,歌舞伎の口上風に,大真面目で演じられた事。
・ウエディング・ケーキ入刀のセレモニー音楽が,例の音楽を三味線で入力した
 スペシャル・ヴァージョン!
・アトラクションで,何とベリー・ダンス(ソロ)が登場!
2007年11月11日
撮影:伊藤由美子

 等々,オーソドックスな出し物もいろいろ登場する中,かなり個性的なパーティで,盛会のうちにお開きになりました。

 ついでに引出物に相当するお土産品は,某有名老舗製の紅白の「おまんじゅう」で,まさに「甘いものづくし」の感がありました。




あんみ通ホームページ
あんみ通津軽三味線安仲由佳金田一公美古典空間小野木女性ユニットあんみ通津軽三味線安仲由佳金田一公美古典空間小野木女性ユニット

秩父椋神社例大祭吉田龍勢祭タイ国修好龍勢打上手作りロケット秩父椋神社例大祭吉田龍勢祭タイ国修好龍勢打上手作りロケット竜勢
■平成19年11月1日  二度目の龍勢祭り




 去る10月14日(日),埼玉県秩父市吉田町で開催された“龍勢(りゅうせい)祭り”を参観して来ました。
 
 昨年に続いて二度目となる今回は,昨年と同じ参加メンバーで前日から現地乗り込みをし,恵まれた天候のもと,余裕をもって行動できました。

 和銅3年,西暦710年以来続いている地元の椋神社に,大奉納される「ロケット花火大会」の起源は,享保10年(1725年)にその記述・記録が残るとされ,「椋神社龍勢打場の神事」,今日の「旧吉田町龍勢保存会」,「日本一の手作りロケット龍勢」として,また埼玉100選に選定(平成12年)されるなど,各種の受賞,指定・選定を受けたビッグ・イヴェントとなっています。
 
 四方山に囲まれた荒川上流の旧吉田町の河原に,7万5千人もの人出を予想していた警備体制(現地警官の話)を布いた中,今年の大会も粛しゅくと進められたはずでしたが,全33発打上中の一発が,不運にも見物の群集に落下,数名の負傷者が出たとの事で,途中約40分ほどの中断があったのは残念でした。
 
 今年はタイ王国修好120周年の年に当たるとの事で,日・タイ両国の手作りロケットを媒体とした姉妹都市提携をしているこの秩父市で,タイの祭りに欠かせないパレードが,「龍勢まつり」の一プログラムとして,在日中のタイの方がたにより披露されました。
 
 昨年も書きましたが,日本の美しい自然の残るこの地で,伝統的な行事が開催され,伝統的な人間関係をも髣髴させるのが,このお祭りです。来年も是非参観したいと願っています。





秩父椋神社例大祭吉田龍勢祭タイ国修好龍勢打上手作りロケット秩父椋神社例大祭吉田龍勢祭タイ国修好龍勢打上手作りロケット

水森亜土小林亜星未来劇場楽しい教室里吉しげみ水森亜土小林亜星未来劇場楽しい教室里吉しげみ水森亜土小林亜星未来劇場楽しい教室里吉しげみ
■平成19年10月31日  「金魚の口にコルクの栓」 ― 劇団未来劇場 第89回公演


2007年10月12日(金)~21日(日)
新宿シアター・モリエール

 作・演出:里吉しげみ/音楽:小林亜星のコンビによる劇団「未来劇場」の公演も,89回目を迎えたとの事で,10月20日(土)の午後,久方ぶりに新宿の雑踏を歩くこととなりました。

 劇団のプリマドンナでもある水森亜土さんとは,NHKテレビ「楽しい教室」でご一緒して以来,レコードやCD,絵を伴った出版等で,30年近くの交友が続いております。

 今回の公演は,34年ぶりの上演と言う「おかしなおかしなミステリー」で,当劇団の定番メニューの一つでした。

 亜土さんの出演はなかったものの,若い出演者が何組かのダブル・キャストを組みながら,懸命な芝居作りをされていました。

 終演後,楽屋口で里吉氏が静かに見送りをされていたのも毎回どおりで,この劇団特有の雰囲気を充分に堪能して帰途につきました。




亜土タンの絵かきうた
水森亜土小林亜星未来劇場楽しい教室里吉しげみ水森亜土小林亜星未来劇場楽しい教室里吉しげみ水森亜土小林亜星未来劇場楽しい教室里吉しげみ

ファイティング原田政彦ボクシング小唄大場政夫西城正三ファイティング原田ボクシング小唄大場政夫西城正三ファイティング原田ボクシング小唄大場政夫西城正三
■平成19年10月30日  世界チャンピオン考




 先日,金沢市での同窓会に出席した折,話題になった事の一つに,最近のプロ・ボクシング界を賑わしている件がありました。私のささやかな感想を一つ。

 1964年頃,私は(株)日音に在籍していましたが,音楽ビジネスの大きな過渡期でもあったので,今日で言う,いろいろ多岐に渡る音楽シーンを体験し始めたスタートの頃の事です。
 当時,世界チャンピオンとして絶頂期にあった,ファイティング原田氏(現・日本プロボクシング協会会長の原田政彦氏)に「ボクシング小唄」(郡司信夫作詞/鶴田全夫作曲/小町昭編曲)を歌ってもらい,レコード発売をしようと言う企画が持ち上がり,どういう訳か,私が歌唱指導をすることになり,一週間近く行動を共にした事があります。
 彼の二十歳頃だったとは思いますが,素顔のチャンピオンはTVの画面で見た精悍なラッシャーとは全くの別人で,礼儀正しい好青年ぶりに,当時のスタッフ一同が感嘆したものです。歌の吹き込みも,集中して順調に終えたことは言うまでもありません。

 1970年頃,交流のあったある音楽プロデューサー・U氏のお誘いで,二人で香港に行くこととなり,男性二人では面白くないという事で,出発当日になって羽田空港で三人目となる人間を紹介されました。
 顔と名前を知らされた時は,まさか!本当!何で!?という感じで,お互いに「どうぞ宜しく」の言葉を交わしたものです。その方が,当時シンデレラ・ボーイの愛称で一世を風靡した世界フェザー級チャンピオン西城正三氏でありました。
 U氏と西城氏とは,どのような関係であったのでしょう。しかし,お互いに若い頃の特性でもあったのか,あるいは職業上全く異なった世界の人間と交流できるという期待感からか,自然の流れの中で,楽しい異国情緒を味わう事となりました。
 ごく普通の青年,というより,極めて礼儀正しく,社会的マナーを身につけた好青年であった事が印象に残っています。

 その数年後,'73年のことですが,現パイン・プロデュースが発足して間もない頃,当時同社役員をされていたナレオ・ハワイアンズのリーダー、白石信氏が珍客を伴って来社されました。白石氏と音楽上の友人関係にあった,A氏とともに紹介されたのが,何と5度の世界フライ級の王座を防衛した現役の世界チャンピオン,大場政夫氏でありました。
 口数は多くありませんが,眼光が時折鋭いところ以外は,ていねいな物腰でお茶を口にしながら,静かに話されていた様子が忘れられません。
 こちらの方が萎縮するくらいの,自然な威厳と人間性を感じ取れました。残念なことに,そのわずか一週間後に,交通事故で現役のまま逝去されるとは,その折同席していた誰もが,一様に驚いたことは勿論,一人の好青年の死を惜しんだものです。

 三人の世界王者に接することが出来たのは,今考えて見ると,少なくとも表面上の事だけにしろ,昭和時代の良き礼節を物語る上での良き思い出の一つとして忘れられない貴重な体験でした。
 昨今TVその他で話題を集めているボクサーを見るにつけ,比較する何ものもありませんが,公私の分別,専門的教養度,そこから来る品位などを考えると,他のスポーツ選手等も含め,つくづく時代の流れを痛感します。人格として,線香花火的な生き方には,一個人としては賛同したくはありません。





ファイティング原田ボクシング小唄大場政夫西城正三ファイティング原田ボクシング小唄大場政夫西城正三ファイティング原田政彦ボクシング小唄大場政夫西城正三

石川県立金沢桜丘高等学校 桜ヶ丘高等学校 桜丘高校 桜丘高校 吹奏楽 石川県立金沢桜丘高等学校 桜ヶ丘高等学校 桜丘高校 桜丘高校 吹奏楽
■平成19年10月25日  古都金沢にて




 日本海側・北陸地方特有の空模様の下,10月11日(木)の正午ちかく,早くも肌寒さを感じさせる小松空港に降り立ちました。ここから特急バスで約50分,目的地金沢市の中心部に到着です。
 今回の訪沢は,この日の夕刻から始まった,高等学校時代の同窓会に参加するためで,仕事の日程の都合もあり,翌日午後には帰京するという,トンボ返りであった事が惜しまれます。
 “会”の方は,何処でも同様のセレモニーと,旧友連との近況報告等は予想通りでしたが,余興で出演した現役学生達の吹奏楽には,やはり時代の流れを感じました。
 まず,約70名程のメンバーは,殆どが女子学生で,男子はステージで見た限りでは2,3名。小生の頃は,約25名全員が男子。
 演奏曲目も“会”の演出を考慮されての上か,「君といつまでも」(学生服姿の男子部員の歌唱付き)や,オールデイズ系のメドレー曲,比較的新し目のアニメ・ソングのメドレー等々,BGMに相応しい曲目を演奏してくれました。
 従って,小生達の時代には無かった(使いたくとも手が届かなかった)楽器群,ドラム・セット,ラテン・パーカッション群,マリンバで代表される鍵盤楽器などを,ごく自然に演奏している孫世代の学生達に,心からの拍手を贈りました。
 席上,同級のN君と行動を共にしましたが,彼は静岡県の三島から出席してくれました。高校・大学と大変お世話になった恩師が共通していることもあって,東京でも度たび共通の場を持つことの多い柔道家です。
 現在七段で紅白の帯を締めていますが,そろそろ赤一色の帯になる推薦を受けているとの事で,もし実現すると,またぞろ披露パーティーが始まるのかと,不要の詮索をしながら,金沢の美酒に酔い痴れた一夜を過ごしました。





石川県立金沢桜丘高等学校 桜ヶ丘高等学校 桜丘高校 桜丘高校 吹奏楽 石川県立金沢桜丘高等学校 桜ヶ丘高等学校 桜丘高校 桜丘高校 吹奏楽

イタリア ナポリ民謡 カンツォーネ パバロッティ リストランテ文流 モスケッティ イタリア カンツォーネ パバロッティ ジャンルーカ モスケッティ
■平成19年10月23日  リストランテ文流/音楽の夕べ


  
UNA SERATA
    CON GIANLUCA MOSCHETTI
                  AL RISTORANTE BUNRYU

2007年10月16日(火) 17:30~


 「リストランテ文流/音楽の夕べ」というタイトルで,高田馬場のイタリアン・レストラン「文流」で,南イタリア・バーサ出身の若きテナー,ジャンルーカ・モスケッティ(Gianluca Moschetti)氏の,ディナー・コンサートを楽しんできました。昨 '06年,「音楽芸術と興行の実験所」と称する国際コンクールに於いて,最優秀歌手に選ばれ,今年逝去した名テナー・パバロッティ氏にも師事されたアーティストです。

 氏のレパートリーは,オペラの歌だけではなく,「南イタリア生まれのDNAをフルに生かして,ナポリ民謡もお得意。カンツォーネは,伝統的なものから現代のものまで,幅広いレパートリーを持っています。(パンフレットより)」とのことで,日焼けした色黒の肌に,真っ黒の瞳,精悍な南イタリア男の典型とも言える容姿は,それだけでも一瞬のうちにイタリアン・ムードをかもし出しています。

 当夜の Proglamma は,

  1. Core'ngrato うす情 うつろな心
  2. Dicitencello vuje 彼女に告げてよ
  3. I'te vurria vasá 私は君に口づけしたい
  4. Malafemmena 悪 女
  5. Na sera é Maggio 五月の夜に
  6. O sole mio 我が太陽

  Pausa

  7. Torna Surriento 帰れソレントへ
  8. Nel blu dipinto di blu 青い空,“ヴェラーレ”
  9. Tu vuo fa l'americano アメリカ人になりたい!
  10. Funiculi funicla フニクリ フニクラ
  11. Opera "Rigoletto" Questa o quella “リゴレット”より 女はよりどり見どり


 ディナー・ショウのナンバーらしく,日本人にもお馴染みのポピュラーな選曲で,彼の専属伴奏者が弾くカラオケでの熱唱でした。

 声質は,日本人には真似のできない圧倒的なヴォリュームで,音程やリズム感も申し分のない本当のテナーを感じましたが,表現力と営業的色彩感が,今後の成長に期するところがありました。

 第二部が始まる前に,通訳の方を通して,それとなくアドヴァイスをさせて頂きましたが,どこまで通じたかは不明です。しかし,後半になるにつれてボディ・アクションも数多く出て来た所を見ると,ご本人にも感じる所があったのかも知れません。

 客席の満足度の方は,この種のコンサート独特のオーディエンスの方がたの喝采の声と,シェフの岩崎チーフの味覚,そして上質のイタリア・ワインの味に酔い痴れていました。
 「文流」のオーナー,西村暢夫会長ご夫妻も,上機嫌で謝辞を述べていらっしゃいました。




カンツォーネ・ベスト100 世界名歌132


リストランテ文流ホームページ
イタリア カンツォーネ パバロッティ リストランテ文流 ジャンルーカ モスケティ イタリア ナポリ民謡 カンツォーネ パバロッティ ジャンルーカ モスケッティ

童謡詩研究会 童謡協会 宮田滋子 尾上尚子 宮中雲子 童謡詩研究会 童謡協会 宮田滋子 尾上尚子 宮中雲子 童謡詩研究会 童謡協会 宮田滋子 尾上尚子 宮中雲子
■平成19年10月22日  第3回 童謡詩研究会



2007年10月15日(月) 14:00~
5番町グランド・ビル7F会議室
(社)日本童謡協会


 童謡協会の活動の一躍を担う,童謡作詩家の研修会,「童謡詩研究会」の3回目の集いに,初めて出席させて頂きました。
 今回の座長には,ヴェテランの宮田滋子,尾上尚子の両先生が当たり,進行と研修内容の検討をリードして下さいました。
 総勢15名の参加者でしたが,協会副会長の宮中雲子先生をはじめ,30歳台の若手の方を含め,作曲専門の立場では小生唯一人であったので,当初は聊か戸惑いの感は否めない時間帯がありましたが,隣席の宮中先生が,感情を柔らかくほぐして下さり,気がつけば,いつの間にか作曲家の立場で何がしかの意見交換をしている自分に,少々驚いていたと言うのが本音でした。

 芸術性と商業価値,現代生活の多様性から来る文字文化の複雑性,童謡の本質論にも迫る,本格的な議論が,出席者各自持参の労作を基にくり広げられていた事に好感を覚えました。

 改めて作曲法を顧みる機会を得たのは,私にとって大きな収穫でありました。





美しい日本の子どものうた
童謡詩研究会 童謡協会 宮田滋子 尾上尚子 宮中雲子 童謡詩研究会 童謡協会 宮田滋子 尾上尚子 宮中雲子 童謡詩研究会 童謡協会 宮田滋子 尾上尚子 宮中雲子

怪獣 ウルトラマン ウルトラセブン 成田亨 成田享 三鷹市美術ギャラリー ウルトラQ 怪獣 ウルトラマン ウルトラセブン 成田亨 享 三鷹市美術ギャラリー ウルトラQ
■平成19年10月22日  「怪獣と美術」展  -成田亨の造形芸術とその後の怪獣美術-



2007年10月13日(土)
三鷹市美術ギャラリー
主 催:(財)三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー/東京新聞


 「怪獣とは一体,何なのか」(以下案内パンフレットより)

 ~怪獣は,実在の生き物ではありません。その誰も見たことのない姿形を,誰も考えた事のないデザインで表現しようと試み,海外の“モンスター”と一線を画する,日本独自の怪獣デザインの礎を築いたのが,成田 亨(なりたとおる・1929-2002)でした。 ~中略~

 生業として関わった特撮美術の世界と,「純粋芸術」の活動を平行するなか,1965年(昭和40年)から,成田は特撮テレビ番組「ウルトラQ」の特撮美術に加わります。そこで初めて怪獣デザインを手掛け,「ウルトラマン」「ウルトラセブン」では,個性的かつ美しい怪獣を生み出しました。

 自然界から得たヒントをもとに,複数の要素を組み合わせて創り出したフォルムや,抽象化することによって生み出されたその特異な造形美は,今日でも高い人気を得ており,のちの怪獣デザインに大きな影響を与えています。 ~中略~

 本展は,成田亨をはじめとして,成田が描いた怪獣を造形化した高山良策(たかやまりょうさく・1917-82),さらに成田の後を継いで「ウルトラセブン」の怪獣デザインを手掛け,第二次怪獣ブームを支えた池谷仙克(いけやのりよし・1940-),今日の怪獣造形の第一人者である原口智生(はらぐちともお・1960-)の作品を紹介いたします。 ~後略~


 親しい仲間で,私の大切なサポーター達に誘われ,単に覗き見のつもりで入館したのが,多くの作品群に接しているうちに,怪獣というテーマの枠を飛び出し,別の意味の創造力を引き出してくれるような,またユーモアにも溢れた,自分の知らなかった現代アートの世界に引き込まれる体験が出来ました。

 会場で,年代・性別に関係なく,かなり多くの鑑賞者が熱心に作品を見つめている姿が印象に残りました。






「ウルトラマンの歌」「ウルトラセブンの歌」
怪獣 ウルトラマン ウルトラセブン 成田亨 成田享 三鷹市美術ギャラリー ウルトラQ 怪獣 ウルトラマン ウルトラセブン 成田亨 成田享 三鷹市美術ギャラリー Q

ウィーン楽友協会 べートーヴェン 杉谷昭子 熱情 ピアノ・ソナタ ソナタ全集 浜離宮 ウィーン楽友協会 べートーヴェン 杉谷昭子 熱情 ピアノ・ソナタ ソナタ全集 浜離宮
■平成19年10月11日  杉谷昭子 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会/第8回



2007年10月6日(土)16:00開演
浜離宮朝日ホール
主催:朝日新聞社/企画:ベートーヴェン・サークル


 「日本を代表するピアニストのひとり,杉谷昭子が放つ誰も弾かなかったベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」(当日のプログラムより)
 連続演奏会も第8回の今回が最終回でした。今回のリサイタルは,ドイツ連邦共和国大使館,(社)全日本ピアノ指導者協会,日本ベートーヴェン協会ほか,多くの団体から後援・協賛を得て開催されたものです。

 当日使用されたピアノは,杉谷昭子自身が山口から持ち込んだハンブルク製スタインウェイ・フルコンサート・グランドで,調律は彼女と長いコンビを組む松永正行氏でした。ピアノの音色の透明度と高音域のバランスのとれた輝かしさは,プログラム・ナンバーに相応しかったのかどうかは別にして,ホールの共鳴度にもマッチして素晴らしい空間を創っていました。

 プログラムは,ピアノ・ソナタ第30番(Op.109),第31番(Op.110),第32番(Op.111)で,アンコール・ナンバーは勿論なし。
 彼女の言によると,ドイツ留学中に弾いた4Bのプログラミング―バッハ,ベートーヴェン,ブラームス,バルトークを同時にホール演奏して以来の第32番ソナタであったそうで,過去小ホールでは何回かの経験はあるものの,リサイタル形式では初めてであったとの事です。

2001年12月7日ウィーン楽友協会大ホール(リハーサル)

 この写真は,2001年ウィーン楽友協会大ホールで,彼女が熱情ソナタを発表した折,その直前のリハーサルで,ホールに用意されていた2台のスタインウェイの内の1台を選び,指と鍵盤との調整をしているシーンです。左端には彼女の大切な守り神のぬいぐるみ「ドッテコちゃん」も写っている珍しいスナップですが,彼女の真剣な雰囲気が,周りの人びとに一種威圧感を以て迫っていたのを,つい最近のことの様に想い出します。

 リサイタル終了後は,神田で催された私たち仲間の第289回目の月例会に,4ヶ月ぶりに出席し,旧交を温める事が出来ました。
 そして,またも「こおろぎ」たちの出迎えを受ける事となりました。





オーストリア・ハンガリーの旅


杉谷昭子 ホームページ
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土くれ 劇団 キネマの天地 松竹 松井チエ子 井上ひさし 石塚幹雄 蒲田行進曲 虹の都 光の港 土くれ 劇団 築地東京劇場 松井チエ子 石塚幹雄 蒲田行進曲 虹の都 光の湊
■平成19年10月10日  「キネマの天地」を観て



演劇集団「土くれ」第56回公演
麻布演劇市 第144回公演
作:井上ひさし/演出:石塚幹雄
2007年10月5日(金)/麻布区民センターホール


 その第1回公演は,1968年の11月が幕開けと伺っていますが,演劇集団「土くれ」は,およそ半世紀の歴史を誇る,公務員主体のアマチュア劇団です。

 私との関わりを申しますと,劇団員の一人がたまたま大学時代の1級後輩であった事と,音楽が主体的な意味を持つ芝居であったため,ちょっとお手伝いのつもりで参加させて頂いたのが,そのキッカケです。
 1984年公演「11ぴきのネコ」(作:井上ひさし)がその折で,顧みてもう20年以上前のこととは,とても考えられません。その公演は,ミュージカル仕立て(しかもオリジナル曲)の舞台であったため,すべての面で従来の演出とは異なった条件が重なっており,「土くれ」としては合宿を含め,その準備と稽古に大変な情熱を傾けていました。つい最近のことの様に思い出されます。その後,2回ほど再演の機会があったと伺っています。

 さて当日の舞台では,昭和10(1935)年「松竹キネマ」全盛期に於ける,撮影所内のスリリングなエピソードや,それが「築地東京劇場」まで飛び火して・・・,といった松竹4大スタアと売れっ子映画監督らが織り成す井上ひさし氏の世界が熱演されておりました。
 スタッフ,キャストとも,この時代以降に生まれた方がたのみで運営されていた点と,「11ぴき~」初演時の舞台に立っていたキャストの方が,まだ健在であったことに感心すると同時に,舞台・劇団維持のための絶大なご努力に,敬意の念を禁じ得ません。





「島の娘」「夕日は落ちて」


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虫のこえ 童謡 唱歌 精選日本の歌 文化庁 100選 こおろぎ 虫のこえ 童謡 唱歌 精選日本の歌 文化庁 100選 こおろぎ 
■平成19年10月9日  「虫のこえ」に想う



 ながく続いた今年の猛暑の夏を,9月下旬頃からは,流石に例年の様な秋の気配がいろいろの表情を伴って身のまわりを彩って来ました。

 私の場合,実感として一番印象的に感じるのは,この季節ならではの「虫たちの声」の響きです。
 夜,帰宅して門を開けて中に入った途端,それまで元気よく響いていた「こおろぎ」たちのコーラスが,ピタリとストップするのです。それでも,やや離れた所では,夢中になって続けています。まるで「お帰りなさい。御苦労さま!」と,まるで彼らなりの言葉で「いやし」を表現している様に感じます。もう少し時間がたてば,彼らの役割も終了するのでしょうが,それ迄は毎日まいにち楽しませてくれます。

 こおろぎ(蟋蟀,コオロギ,cricket)と言えば,日本では古い時代から生活に密着した昆虫の代表的なもので,草木の間ならとも角,風呂場その他,家の中にも闖入する割に,それほど悪者扱いされないのが不思議です。

 ディズニー映画の名作「ピノキオ」の道化役,近くはNHK「みんなの歌」でノッポさんが歌った「グラスホッパー物語」等などは,この類の虫たちの不思議なキャラクターを,非常に情緒的に集約して楽しませてくれます。これら代表的作品以外に,映画や児童文学の世界でも,その渋いバイ・プレーヤーとして,数多く登場しているようです。

 ところで,童謡・唱歌の名曲「虫のこえ」は,明治43年,文部省唱歌として現在最も親しまれている曲の一つではありますが,この曲の中には,その鳴き声を伴いながら,5種類の虫たちが登場します。

 1. あれ松虫が 鳴いている
   ちんちろちんちろ ちんちろりん
   あれ鈴虫も 鳴き出した
   りんりんりんりん りいんりん
   秋の夜長を 鳴き通す
   ああおもしろい 虫の声

 2. きりきりきりきり きりぎりす
   がちゃがちゃがちゃがちゃ くつわ虫
   あとから馬おい おいついて
   ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
   秋の夜長を 鳴き通す
   ああおもしろい 虫の声
   
 私の身のまわりには,こんなに多くのコーラス・グループが存在していたことを,改めて感じています。残念ながら,この名曲には元もと「こおろぎ」が登場しなかったようです(2番で,「きりきり」鳴くのを「こおろぎや」と現行では改めていますが・・・)。一体どういうわけでしょう。そのうち,この原因を調べてみる時間をつくりたく考えています。




精選 日本の歌
虫のこえ 童謡 唱歌 精選日本の歌 文化庁 100選 こおろぎ 虫のこえ 童謡 唱歌 精選日本の歌 文化庁 100選 こおろぎ

ベートーベン 杉谷昭子 松尾楽器 ベートーヴェン・サークル 河野浩一郎 杉谷昭子 松尾楽器 ベートーヴェン・サークル 河野浩一郎 ガンダム
■平成19年10月2日  杉谷昭子 ピアノ・リサイタル



   ベートーヴェン・ピアノ独奏曲:第12回連続演奏会

2007年9月29日(土)14:00
日比谷マリンビル「松尾楽器ホール」
第92回ベートーヴェン・サークル例会


 クララ・シユーマン国際ピアノ・コンクール等の審査もなさり,日本を代表する最も活躍中のピアニストの一人で国際的にも高く評価されている,杉谷昭子(すぎたに・しょうこ)氏のリサイタルを聴かせて頂きました。
 今回のリサイタルは,ベートーヴェンの32曲のピアノ・ソナタを含め,WoO. や Hess として残されている110曲全作品を曲の完成順に演奏する会で,ベートーヴェン・サークルの河野浩一郎氏の解説・支援のもとに開催,13回連続演奏会の第12回目のコンサートにあたります。
 ピアノ・ハープ等の販売で知られる,松尾楽器店のホールで,新しいスタインウェイの響きが,シックな選曲と視覚に非常にマッチしていた様に感じました。

 曲目は,

 第1部
  1. ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op. 109 (50歳)
  2. 可愛い子猫(チェンバロの曲) Hess. 133 (50歳)
  3. 山の若者(チェンバロの曲) Hess. 134 (50歳)
  4. フェルデナント・ビリンガーのための小品 WoO. 61 (51歳)

 第2部
  1. ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op. 110 (52歳)
  2. ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op. 111 (52歳)


 杉谷氏自身が,直接解説を語りかけるスタイルはいつも通りで,その主旨に言われていたアット・ホームな雰囲気が心地よく伝わって来ました。
 作品と時代背景,作曲者晩年の心理状態や生活観などがしのばれるという意味で,マニアにとっては恰好の会で,氏が若き日に心酔したウィルヘルム・ケンプの世界を髣髴(ほうふつ)させるとの声が,比較的若い世代のファンの方がたの間で話されていることも印象的でした。
 11月,12月,1月と,NHKでの演奏予定の入っている杉谷氏の,更なる活躍が期待されます。
 会場の隅に,ドイツ・デュッセルドルクから帰国されたご主人が,学者らしくひっそりと見守っていらっしゃる姿も見られました。
 次回第13回目が,このシリーズの最終回のコンサートになります。




杉谷昭子ホームページ
ベートーベン 杉谷昭子 松尾楽器 ベートーヴェン・サークル 河野浩一郎 杉谷昭子 松尾楽器 ベートーヴェン・サークル 河野浩一郎 ガンダム

まちだ ガンダム 伊藤啓子 まちだ ガンダム 伊藤啓子 まちだ ガンダム 伊藤啓子 まちだ ガンダム 伊藤啓子 濱田靖一 浜田靖一 ガンダム
■平成19年10月1日  2007 まちだ体操祭



平成19年9月26日(水)17:30~20時
町田市立総合体育館メイン・アリーナ
町田市リズム運動サークル


 9月22日,23日,24日から中一日をはさみ,場所を国立代々木体育館(第2)から町田市に移し,町田市民による体操祭が開かれました。
 「町田市リズム運動サークル」は,町田市在住のリズム運動研究家・伊藤啓子先生が主宰されている,市の関連数チームから成る健康体操の団体で,出場者も老若男女,幼児,学生,身体障害者等のチームが,等しくアリーナ上でのさまざまな運動表現を発表していました。
 この体操祭は,毎年,中国の太極拳(養生訓)や,今回は出場のなかった小学生による「空手の型」,チア・ダンスやヒップ・ホップ・ダンス等々が登場する,多岐にわたる大会です。核になっているのは,今年の日本体操祭でのコンテスト出場で見事入賞された運動サークルの中心メンバー32名です。
 数年前国立体育館の客席でご一緒した濱田靖一先生(日本大学名誉教授,マス・ゲームの世界的権威者)が思わず言われたお言葉によると,「成熟した女性の演技と,日本的情感をリズム運動として表現するチーム力は,まさにプロ級だね・・・」と,このチームの演技発表を評価されていました。
 今回は,オーストリア遠征で発表した「リズム体操・・・エーデルワイスによせて・・・」を中心に,数かずの名演を繰り広げていました。
 なお,ゲスト・チームとして来日したドイツの「Showteam Matrix」(男女約30名)と,日本体育大学体操部(男女約100名)の,フレッシュでパワフルな演技も,町田市長を筆頭に観客を魅了し,幸せな一夜を堪能出来ました。




体操ハンドブック2
まちだ ガンダム 伊藤啓子 まちだ ガンダム 伊藤啓子 まちだ ガンダム 伊藤啓子 まちだ ガンダム 伊藤啓子 濱田靖一 浜田靖一 ガンダム

実践女子 トータルフィットネス同好会 春山文子 ホーンパイプ バグパイプ みんなでおどろう フォークダンストータルフィットネス 春山文子 ホーンパイプ バグパイプ みんなでおどろう
■平成19年9月28日  「2007 日本体操祭」に参加して



NIPPON GYMNASTICS FESTIVAL
2007年9月22日(土),23日(日),24日(月)
国立代々木競技場第2体育館
主催/(財)日本体操協会一般体操委員会


 一般体操の祭典「2007 日本体操祭」が,今年は国立代々木第2体育館に会場を移し,3日間に渡って開催され,私も自作の「みんなで体操」の音楽,またH.G.G.(春山体操クループ)の「エコ・リズムKAN体操」の出場者として参加させて頂きました。
 「健康の原点は,体操(競技ではない一般体操)にあると言っても過言ではないくらい国民に浸透しております。世界各地でもこのような体操祭が多く開催されています。さて,今年の7月に,オーストリア(Dornbirn市,世界56ヶ国23,000人が集う)で開催された世界体操祭に参加する機会に恵まれました」(二木英徳・日本体操協会会長)
 私も,この世界大会の末席を汚して来たわけです。
 例年の第1体育館の広いフロアでの開催が変更になったのは,東京オリンピックの時に建設された会場のため,何ヶ所かのリニューアル工事に,その原因の一つがあったと聞きました。そのため,諸般の事情を考慮した結果,通常の2日間開催が,一日長い3日間開催となったようです。
 今回の特徴は,ゲスト・チームとして,ドイツの「Showteam Matrix」が招待演技を披露したことと,昨年からスタートしたコンテストを「子供の部」(8チーム)「成人の部」(8チーム)として独立させていた事柄でした。
 今回のコンテストのテーマは,「ヒト・ひと・人=コミュニケーション」と言うことでした。競技を目的としない体操の祭典にも,世界の潮流の一つである,ある種の競争原理が導入された点は,時代の推移を大きく印象づけた大会でした。
 私が参加したH.G.G.(春山文子・実践女子大学教授指導)は,平均年齢が六十何歳という,24名(女子19名,男子5名)からなるチームですが,メンバー各自は,年令から見ても,健康である幸せを共有する成人団体です。私のような運動オンチでも,快く迎え入れて下さる,心やさしい方がたばかりです。今回の演技は,マンドリン(2)とガット・ギターの3人が奏でる「第3の男」のテーマで始まるストレッチの部分(生演奏)と,コーヒーの空きカンを活用して,マンボのリズムにのったステップ運動からなる二部構成のプログラムでした。カンをパーカッションにも仕立て,少し古いことばですが,廃物利用の再発見で,環境を見直すというテーマを表現し,またチームの大半のメンバーが青春時代に体験したマンボのリズムを再現する意味で,「エコ・リズムKAN体操」とネーミングされたそうです。24名全員が揃ったのは2回ほどでした上に,覚えの悪い私のようなメンバーが含まれていたので,指導の春山先生のご苦心のほどがしのばれます。深く感謝しております。
 練習の後の食事タイムが,メンバー間のコミュニケーションの場となり,本当の意味での「健康」の喜びを体験できたことは,通常の生活リズムでは考えられない貴重な練習期間でした。




 日本体操協会
実践女子 トータルフィットネス同好会 春山文子 ハミルトンズ・ホーンパイプ バグパイプ みんなでおどろう フォークダンス フィットネス ハミルトンズ・ホーンパイプ バグパイプ フォークダンス

実践女子 トータルフィットネス同好会 春山文子 ホーンパイプ バグパイプ みんなでおどろう フォークダンストータルフィットネス 春山文子 ホーンパイプ バグパイプ みんなでおどろう
■平成19年9月19日  ホーンパイプ



Mr. Hamilton's Hornpipe
~ミスター・ハミルトンズ・ホーンパイプ~


 9月15日(日)('07)朝10時頃,早朝から残暑の強い陽射しに汗ばむ中,所用で実践女子大学を訪れました。

 銀杏並木と美しい芝生のグランド脇に建つ体育館から,そのシチュエーションにぴったりのピアノ曲と,女子大生たちの若わかしい号令が聞こえていました。体育館の中では,実践女子大学トータルフィットネス同好会のメンバーが,手具を使ったムーブメントの練習に余念がなく,その伴奏曲が先ほどから聞こえていたのです。

 軽快なテンポとリズムを持つ上品な曲想で,何となく懐かしさを覚える曲です。演技指導をされている実践の春山文子教授が,「この曲,先生のアレンジされた曲です。覚えていらっしゃいますか?」と耳元で囁かれ,一瞬唖然として記憶の頁をめくり出したものです・・・。

 これは,日本フォークダンス連盟が毎年発表している「みんなでおどろう」シリーズの中の一曲で,「ミスター・ハミルトンズ・ホーンパイプ」と名付けられた古いスコットランド民謡です。

 ホーンパイプ(Hornpipe)は,別名バッグパイプ(Bagpipe)とも称されるスコットランド地方の民族楽器で,イギリス軍のスコットランド連隊は,今日でもバッグパイプ奏者が配属され,古来の伝統を保っている様子が,映画・TVなどでよく見られます。また,バッグパイプを使用した元気なダンス曲を意味する場合もあるそうです。

 そう言えば,クリスマス・キャロルやビートルズのナンバーで,「○○○ホーンパイプ」というネーミングがあったり,ディズニー作品の中でもよく登場したりしています。

 実践で流れていた音源は,一昨年(2005年)4月,現在はもう売却された東京・溜池の,旧東芝EMI第3スタジオで収録されたもので,ピアノ2台,ドラムス,ガット・ギター,コントラバスの編成です。

 4分の2拍子,256小節(64呼間×8回)の長尺(4分54秒)ものですが,トータルフィットネス同好会は,動きと手具のバランスを,軽快なリズムでトレーニングされていました。
 こんな所でお役に立てた事に,大変感激しています。

 因みにこのパフォーマンスは,来たる9月23日(日)午後,国立代々木第2体育館で「日本体操祭」の参加作品として発表されます。



CD みんなでおどろう


 実践女子大学 日本体操協会
実践女子 トータルフィットネス同好会 春山文子 ハミルトンズ・ホーンパイプ バグパイプ みんなでおどろう フォークダンス フィットネス ハミルトンズ・ホーンパイプ バグパイプ フォークダンス

熊谷本郷 善市じいさんのふしぎな手 銀の鈴社 熊谷本郷 善市じいさんのふしぎな手 銀の鈴社
■平成19年9月18日  「善市じいさんのふしぎな手」(熊谷本郷 作)の世界



 広島県福山市在住の児童文学者,熊谷本郷(くまがい・ほんごう)氏が,2006年度,(株)銀の鈴社で発表された鈴の音童話「善市じいさんのふしぎな手」を読む機会を得,久方振りに,少年期の瑞みずしい感動を体験致しました。

 作者自身のあとがきによると,

 「この物語は,いつの時代でも持ち続けたい,ふるさとの風景です。
  岩さんと,お虎ばあさんの親子愛。
  竹蔵さんの受けた恩に報いる姿。善市(ぜんいち)じいさんの優しさ,
  わたしのふるさとには,このような人びとがたくさん住んでおられました。
  今でも,この物語に登場するコウタ,ソウヘイをはじめ,みんな元気に
  がんばって町を駆けまわっている。そんな風に感じます。
  読まれたみなさんが,この町に行ってみたいな,善市じいさんに
  会ってみたいなと思われたら,大変うれしいですね。 ~(後略)」


 日本の美しい自然とその風景は,人間の営みそのものとの,大きな係わりから成り立っているわけですが,この物語の中では,私たちが日常忘れかけている原風景が,まるでパノラマのように眼前に拡がっています。小生の幼少期に体験した,懐かしい風景そのものです。
 日常生活の奔流の中で,砂漠のオアシスで味わうような安らぎと潤いを,平易な文体でいながら,強烈に表現されていました。
 なんば孝子氏によるイラストレーションも,この物語のステージにピッタリのイメージで,一段と郷愁にいざなってくれています。

 童謡詩集「こどものうた2007」誌上で,偶然氏の作品にお目にかかり,本年度の童謡新作展で,「ありがとうのことば」(詩:熊谷本郷,曲:松山祐士)を出品することが出来ました。また次期「コーラス展」でも,同じコンビで作品発表をする予定にしています。
 純粋な,美しい心の表現に努力したいものと考えています。





銀の鈴社
熊谷本郷 善市じいさんのふしぎな手 銀の鈴社 熊谷本郷 善市じいさんのふしぎな手 銀の鈴社

稲村なおこ カワイ表参道 稲村なおこ カワイ音楽振興会 稲村なお子 カワイ表参道 稲村なおこ カワイ音楽振興会
■平成19年9月18日  稲村なおこコンサート ~花のこころのように~


2007年9月14日(金)19:00開演
カワイ表参道2Fコンサートサロン“パウゼ”

 透明感のある爽やかなソプラノで,童謡・唱歌・叙情歌・昭和歌謡に挑戦して早くも20年。国立音大卒業後,NHK歌のお姉さんとしてデビューされて以来の,この間の時の経過の速さに驚きます。当日のコンサートは<カワイ表参道リニューアル一周年記念コンサート・シリーズ>のトップ・バッターとして催されたもので,賛助出演に坂上奈智子さん(フラワー・デザイナー),市川秀男さん(ジャズ・ピアニスト)が参加されました。シャープな中にも,彼女らしいアット・ホームな雰囲気に包まれた,非常に暖かなムードに溢れるひとときを持つことが出来ました。

 今から14,5年前,あるレコード会社のシリーズ作品で,初めて私の作品を歌って頂きました。その数年後,彼女の出産時期を境にしばらくその交流が絶えておりましたが,今年からは,シルエット劇場「角笛」の舞台を通して,童謡協会その他のステージで,再び親しく音楽づくりをさせて頂いております。

 コンサートの内容は,曲目・その他,いろいろのメディアで報道されていると思いますが,私が驚いたのは,メーキャップとコスチューム,それとジャズ風アレンジの(「赤とんぼ」他)弾き語りの演出でした。
 彼女のピアノ演奏が達者である事は知っておりましたが,第一部(全7曲)の大半において,本当の意味の弾き語りをされたことと,知る限り初めて見るヘア・スタイルとメーキャップは,そのコスチュームとともに,この種のステージでは,随分大人のイメージを強調されていました。

 共演されたメンバーも,その業界での第一人者だけに,なかなかの熱演でした。私は,彼女のファンの一人として,激励のつもりで家内と二人で客席にいたのですが,出口に追いかけて来られて,美しいバラの花鞄を下さいました。その細かいお気遣いと,コンサートそのものに,気分よく帰路につきました。




カワイ音楽振興会
稲村なおこ カワイ表参道 稲村なおこ カワイ音楽振興会 稲村なお子 カワイ表参道 稲村なほこ カワイ音楽振興会

古賀政男記念館 稲村なおこ 大和田りつこ たいらいさお 熊谷本郷 山岡ゆうこ 眞理ヨシコ 早川史郎 古賀政男記念館 稲村なおこ 大和田りつこ たいらいさお 眞理ヨシコ 早川史郎
■平成19年9月11日  童謡祭・新作展


2007年9月8日(土)
けやきホール(古賀政男記念館)
Aプログラム 15:00 より
Bプログラム 18:00 より
主催:社団法人 日本童謡協会

 The Festival Of Children Song 2007(第30回童謡祭・新作展)が,NHK,(社)日本音楽著作権協会,(株)日本公文教育研究会,(社)私的録音補償金管理協会の助成のもと,(財)ヤマハ音楽振興会など,多くの法人・個人の方がたに支援を頂き,上記の日時に開催されました。
 
 小生個人として,童謡協会には随分以前からメンバーになっておりますが,今回の様な独唱用の新しい作品を発表する場に立ったのは,恥ずかしながら,初めてのかたちの参加となりました。
 
 Aプロ28曲,Bプロ31曲,全59曲の大デモンストレーションでしたが,その59分の1曲として「ありがとうのことば」(熊谷本郷:作詩,松山祐士:作曲,山岡ゆうこ:歌唱,長谷川芙佐子:ピアノ伴奏)を発表させて頂きました。(曲が少々コリスギ!)
 
 作曲の先生方や,歌手の皆様の中には,若い頃からの親交が続いている方がたが多く,同会終了後の懇親会は,参加された関係者が和気あいあいの裡に,散会いたしました。
 
 コメンテイターとして参加された眞理ヨシコさん(声楽家,東洋英和女学院大学教授)とも,コロムビアレコード時代,劇団「角笛」時代以来,久し振りに歓談させて頂きました。たいらいさおさん,大和田りつこさん,稲村なおこさんの面めんも,プライベート・タイムでは,ステージ・パフォーマンスとは全く別の,生き生きとしたエンタテイナーぶりを見せて下さいました。





社団法人 日本童謡協会  社団法人 日本音楽著作権協会
古賀政男記念館 稲村なおこ 大和田りつこ たいらいさお 山岡ゆうこ 眞理ヨシコ 稲村なおこ 大和田りつこ たいらいさお 熊谷本郷 山岡ゆうこ 眞理ヨシコ 早川史郎

ハイジ ムーランルージュ 世界体操祭 dornbirn ドーンビルン ドルンビルン ハイジ ムーランルージュ 世界体操祭 dornbirn ドーンビルン ドルンビルン
平成19年9月11日  「アルプスの少女ハイジ」の道への再チャレンジ



 昭和49年('74年)1月6日,アニメ名作劇場(フジTV カルピス劇場)で,今日も語り継がれるTVアニメの名作「アルプスの少女ハイジ」の第1回がオン・エアされました。
 当時の作品群の中では,際立った製作方針と先進的投資もあり,回を逐う毎に視聴率が上昇し,当然のこと作品自体の評価も鰻上りになって行ったことを,つい最近のことのように思い出しています。
 
 '73年の秋,ロケハン作業に続き,音楽録音をスイスのチューリッヒ(Zürich)郊外のボーデン湖畔の音楽スタジオで,当時の日本コロムビアのスタッフや,スイス人歌手ネリー・シュワルツ女史を始めとするアーティストの方がたと共に,美しい自然の中で約1週間で収録いたしました。小生は編曲者の立場で,楽譜の用意はもとより,歌唱指導,収録後の編集作業を含め,ドラマのB. G. や,この作品の最初のアルバムとなったLP盤の制作にも参加させて頂きました。

 何故こんな昔の話を持ち出したかというと,今年の7月6日からオーストリアのドーンビルンで開催された第13回の世界体操祭(4年に一度,選ばれた各国選手団が丸一週間にわたり演技を繰り広げる体操の祭典)に参加するため,パリ~チューリッヒ~ドーンビルン(フェルトキルヒ)~ザルツブルク~ウィーン~パリと,約3週間におよぶ旅をして来ましたが,実はこのコースは,32年前にハイジのために渡欧した時のコースと,ほとんど同じルートであったことに気付いたのです。かすかに残る往時の思い出が眼前に現れて,何とも不思議な偶然との遭遇に,ひとしおの感慨を覚えた次第でした。
 
 無論,時代の変遷による大きな変貌は随所に出現しています。典型的な例として,成田~パリ間直行便は,今まで何度も渡欧の際に利用していますが,ハイジの頃は,羽田~アンカレッジ(アラスカ)~パリでしたし,当然その分搭乗時間も長くかかりました。JALのファースト・クラスであったせいか,飛行機が北極点を通過した時には,その説明と同時に,小型の硯箱と筆を頂戴しました。この硯箱は現在でも自宅で活用しております。
 
 逆に変わっていないところは,雄大な自然とパリのムーラン・ルージュ。「ハイジ」の制作の折,その舞台となった地域のリサーチで見た美しいアルプスの山系が,再びまばゆいばかりに,眼前に広がっている――という感動が味わえました。途中フェルトキルヒのある古城の一室で,天才作曲家モーツァルトが,旅行中使用していたと伝えられるポータブル(携帯用)キーボードが展示されていたのには驚きました。説明書きにはいろいろ細かなことが書かれていましたが,一般の音楽書・資料には登場して来ない内容を,興味深く見ることが出来ました。
 
 パリに行く前に,TVの欧州版CNNニュースで,新潟・柏崎地震を知りました。言葉はドイツ語と英語でしたが,画面上には日本語表記の諸もろのデータが出て来ましたので,多分NHKニュースの何らかの転用が行われ,しかも3日間ほどでしたが,連日の報道に,別の意味で大変な驚きを覚えました。
 
 ムーラン・ルージュ(赤い風車)の特徴ある佇まい(外観)は創設以来ほとんど変わっていないとのことですが,外入口び道路,隣接している商店などのゴチャゴチャ感は,30数年前の記憶とほとんど同じで,ショウ開演前の寸暇に,「おのぼりさん」らしくエスカルゴと赤ワインに舌鼓を打ち,トイレ・タイムには,ロートレックのポスターの初版判に感激し,定番のフレンチ・カンカン(天国と地獄)に手拍子を贈り,ミーハー気分を,これまた30数年前と同様楽しんで来ました。

 ご存知の様に,パリのもう一つのショウ劇場「リド」は,以前に3回ほど訪れたことがありますが,こちらの方は,来る度ごとに質的変化が大きく,いわゆる名人の芸人の出番がほとんどなくなった最近のシャープな内容に不満を持つ者にとって,ムーランの泥臭さは何とも言えない快感を生み,これが年中無休の連日二公演の原動力なのかと,勝手な快哉の念でホテルに戻りました。 
 ホテルは旧市街にある名門ホテルだという事でしたが,異常気象の真夏のこと,それこそ熱中夜でした。伝統を重んじるホテルには,残念ながらクーラーの設備が無いということに,逆に外国に来ている事を実感したものです。

 インスブルック,ザルツブルク,ウィーン,モンサンミッシェル等を一巡し,7月下旬に約3週間の休息と疲労(?)の体操チーム・ツアーを無事終了することが出来ました。




ハイジのページ  シャンソン・ベスト100


第13回世界体操祭 ジムナストラーダ・イン・ドルンビルン  
ハイジ ムーランルージュ 世界体操祭 dornbirn ドーンビルン ドルンビルン ハイジ ムーランルージュ 世界体操祭 dornbirn ドーンビルン ドルンビルン

長田暁二 大石昌美 日本抒情歌全集 全音楽譜出版 キングレコード 近藤武 長田暁二 大石昌美 日本抒情歌全集キングレコード 近藤武 小森昭宏 江草啓介
■平成19年8月24日  大石昌美さん,長田暁二さんの喜寿を祝う会


日 時 :
会 場 :
平成19年7月5日(木)18:30~
グランドプリンスホテル赤坂

 呼びかけ人として,遠藤実・岡千秋・西脇久夫・ペギー葉山・山中恒巳・湯山昭(五十音順,敬称略)等々,錚々たる先生方の名前が並び,事実,遠藤先生のユーモアとペーソスに溢れた洒脱な祝辞で,和やかなパーティが進行して行きました。

 大石昌美さんは,知る人ぞ知る,日本を代表するハーモニカ奏者で,現在でも第一線で活躍されている片鱗を披露され,矍鑠(かくしゃく)とした演奏で会場を盛り上げて下さいました。

 長田暁二さんは,音楽文化研究者として,その著書が実に150冊を越え,今年,2007年童謡文化賞を受賞されています。
 小生が初めて長田先生にお目にかかったのは,小生が全音楽譜出版社の編集部に在籍していた頃,キング・レコードのプロデューサーとして辣腕を発揮されていた長田先生の著作「日本の軍歌集」の出版に関してお手伝いをさせて頂いたのが始まりで,以降,いろいろと曲折はありますが,ドレミ楽譜出版社の最近の出版物に至るまで,長い長い期間を通して,諸もろの薫陶を頂いている一人となりました。

 当日出席されていた方がたは,主にキング系のレコード関係者が多かったのは当然ですが,実に広い範囲の人脈で,流石と思うに充分の方がたの集まりでした。

 小生が大変お世話になった訳詞家の近藤武さん(ロンドンデリーの歌,ロッホ・ローモンド等)も,胃の大手術の後にもかかわらず,大変お元気でしたし,つい先日,英語で日本の童謡を歌っているグレッグ・アーウィン(Greg Irwin)のリサイタルでピアノ伴奏をされていた江草啓介氏など,親しくさせて頂いているアーティストとも歓談致しました。

 そう言えば,ボニー・ジャックスのメンバーが変わってから,初めてナマのハーモニーを聴かせて頂きましたが,バリトンの鹿島武臣氏との会話中,メンバーが変わると言う事は,ボニー・ジャックス全体のニュアンスが変わる事だと言う感想を申し上げ,同様のコーラス,デューク・エイセスの谷さんの同様の事態の折の苦労話を思い出しました。

 前日(7月4日)には,小生の内輪のパーティがあり,翌日(7月6日)には,仕事で3週間に跨るオーストリア出張が控えていた,非常に慌しい日程のなか,心温まる癒しの気分にひたる事が出来た夜でした。


2007年7月5日
※作曲家・小森昭宏氏撮影による当夜の江草啓介氏と小生



長田暁二編「日本抒情歌全集4」
長田暁二 大石昌美 日本抒情歌全集 全音楽譜出版 キングレコード 近藤武 小森昭宏 江草啓介 大石昌美 日本抒情歌全集 キングレコード 近藤武 小森昭宏 江草啓介

7月4日(。。。。),松山祐士の古稀(。。)を祝う会が開かれました。 特別ページ

安仲由佳 津軽三味線 金田一公美 あんみ通 穴田貴也 安仲由佳 津軽三味線 金田一公美 あんみ通 穴田貴也
■平成19年6月12日  あんみ通 ライヴ


YES SHAMISEN !  YES ANMITSU !!
津軽三味線ユニット/あんみ通 Live
日 時 :
会 場 :
2007年6月10日(日)17:30
東京・赤坂 RED/THEATER


 モーツァルト室内管弦楽団の定演日と,偶々同日に当たった三味線LIVEを観るため赤坂に降り立った頃には,ドシャ降りの雨がすっかり晴れ上がり,私は日本橋と赤坂と,ともに江戸の歴史の風情を感じていました。 

 あんみ通は津軽三味線と民謡を通じて,現代の感性から,自由に親しみやすく味わい深いサウンドを追求している若い2人(安仲由佳:津軽三味線/金田一公美:うた・津軽三味線)のコンビで,日本国内はもとより,海外での演奏活動も数多くこなしている,注目のアーティストです。

 私も,4年前のスペイン・ポルトガル公演を拝見,今度のオーストリアの世界体操祭出演にも同行する予定です。

 彼女達のキャッチ・フレーズ,「世代も国境も超える,ポップ感溢れるオリジナル・サウンド」という言葉どおり,今回のライヴも,ゲスト出演者に28歳の若手チェリスト穴田貴也氏を迎えた,3名による意外性に富んだコラボレーションが,なかなかの聴き所でした。

 耳慣れたじょんがらムードの中に,突如として大バッハのプレリュード(無伴奏チェロ組曲第1番ト長調)が組み込まれたり,ネパールの旋律においては,それに欠かすことの出来ない民族楽器(タブラ・バーサ:音程のつくドラムス)をイメージさせる音色を,三味線の胴の部分でプレイしたり,あるいはフランス(アヴィニョン)を旅行した折に入手した素適なドレスを着用したりと,サウンドのみならず,ステージ・ショーとしても,外国で吸収したエキスが大きく芽吹いているようで,大変嬉しく思いました。

 彼女達は7月3日に,ドイツ,オーストリアに向けて出発するとの事ですが,私は3日ほど遅れて,7月6日にヨーロッパに向かいます。
 オーストリアのドルンビルン市で再会することになっています。






あんみ通 公式WEBサイト  
第13回世界体操祭 ジムナストラーダ・イン・ドルンビルン  
安仲由佳 津軽三味線 金田一公美 あんみ通 穴田貴也 安仲由佳 津軽三味線 金田一公美 あんみ通 穴田貴也

モーツァルト室内管弦楽団 山田誠 石田泰尚 角 岳史 ベト7 モーツァルト室内管弦楽団 山田誠 石田泰尚 角 岳史 ベト7
■平成19年6月12日  モーツァルト室内管弦楽団 第44回 定期演奏会


日 時 :
会 場 :
ヴァイオリン演奏 :
指 揮 :
管弦楽 :
2007年6月10日(日)14:00
日本橋公会堂4階ホール
石田泰尚 (いしだ やすなお)
角 岳史 (すみ たけし)
モーツァルト室内管弦楽団


 雷鳴轟くドシャ降りの雨の日曜日,地下鉄「水天宮駅」から会場まで大急ぎで駆けつけました。会場では,モーツァルト愛好家ばかりで構成されたこの楽団員とその支援者達の熱気が,外の天候に関係なく,ロビー一杯に溢れていました。

 私の旧くからの個人的な知人がメンバーとして出演している関係で,ここ数年来夫婦で拝聴させて頂いているコンサートです。

 今回のプログラムは,珍しくベートーヴェンの7番がメインになっていました。

  1. W. A. モーツァルト:歌劇「イドメネオ」序曲 K. V. 366
  2. W. A. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K. V. 218
  3. L. V. ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op. 92


 ヴァイオリン独奏者,指揮者,ともに三十代の若いアーティストは,荒削りながらも熱演でした。今後の人生経験で豊かな肉付けがなされ,どの様に成熟して行くのか大いに期待されます。

 角氏は,オペラ指揮者としてのキャリアが豊富で,「オペラ座の怪人」など,ミュージカルの分野でも活躍されています。
 ソロの石田氏は,新星日本交響楽団のコンサート・マスターに,22歳の若さで就任されて以来,ソリストとして,クラシックの分野に限らず,現代タンゴを演奏するトリオ・リベルタの一員でもあるとのことです。オーケストラ出身の実に美しい高音の響きと,確実性のある高度のテクニックは見事でした。ただ個性の強調と線の細さについては,今後の課題ではないかと感じました。

 オーケストラに関しては,このクラスの持つ大きな悩みの要素の一つ,楽器の調整と個人差のカヴァーを,如何に克服しつつ水準を維持して行くのか―――,大きな宿命感のようなものを今回も感じつつ,会場を後にしました。






モーツァルト室内管弦楽団 (MCO)  
モーツァルト室内管弦楽団 山田誠 石田泰尚 角 岳史 ベト7 モーツァルト室内管弦楽団 山田誠 石田泰尚 角 岳史 ベト7

グレッグ・アーウィン 童謡 唱歌 英訳 セイン・カミュ 松山祐士 キャンディ・キャンディ グレッグ・アーウィン 童謡 唱歌 英訳 竹下景子 セイン・カミュ 松山祐士 キャンディ・キャンディ
■平成19年5月30日  春の雅び会



 劇団角笛(つのぶえ)による「角笛シルエット劇場」の第42回公演が,この5月から,一年にわたる今年度の活動のスタートを切りました。

 この劇団は「こどもの心に美しい夢を贈る」ことをモットーに,全国のこどもたちに,素晴らしい光と影のファンタジーを提供している,非常にユニークな「かげ絵」の集団です。

 内容は日本・世界の名作ドラマを前・後に,中間部として「つのぶえのうた」(クックちゃんと楽しい歌のおさんぽ!!!)をはさんだ,三部構成になっており,それぞれ約20分でまとめられています。

 42回公演という数字が物語る様に,かなりの歴史と素晴らしい内容を保持する事に誇りを持ったその努力によって,過去何回となく芸術賞を受賞し,原地語による海外公演も継続しています。

 私は「つのぶえのうた」のパートを,長くお手伝いさせて頂いております。
 「クックちゃん」というキャラクターが,劇団で選んだ童謡を中心とした名曲に,シルエットとおはなしを盛り込んで,会場全体で歌うかなり熱っぽいコーナーです。
 キャラクターの声と歌は,過去,小鳩くるみ(鷲津なつえ)さん,真理ヨシコさん,森みゆきさん,春口雅子さん,DOYO組(やべせいこさん,そがみまこさん),そして今年からは稲村なおこさんとたいらいさおさんが歌っています。もっとも,たいらさんは春口さんと何回か共演して下さっていました。

 ところで,昨年(06年)6月,角笛の歌を歌って下さった春口雅子さんが逝去されました。そこで生前関係の深かった人びとが集まって,彼女の持ち味である,春が誕生日で春のような明るい人柄をしのび,「春の雅び会」(春口雅子さんを偲ぶ会)と名付けられた会合に,私は出席しました。

 平成19年4月7日(土),新高輪プリンスホテルが会場で,稲村なおこさん,大和田りつ子さん,岡崎裕美さん,川口京子,瀬戸口清文さん,たいらいさおさんの豪華メンバーが世話人となり,春口さんのデビューしたNHKの関係者,日本童謡協会から湯山昭会長,大中 恩氏をはじめ,多くの作詩・作曲家の方々,異色童謡タレントのグレッグ・アーウィン氏や幅広い人脈が参加されていました。

 当日,故人の残された,美しい日本の曲がVTRとともに披露され,童謡をはじめ,本物の「うた」の底力を,改めて心に響かせて頂いた,大変さわやかなパーティーでした。春口雅子さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

 下の写真は,その時のスナップで,撮影されたのは,作曲家の小森飽昭宏先生です。右の方が作曲家の早川史郎先生,中央が劇団角笛の白石武士代表,左がわたくしです。

2007年4月7日






劇団角笛  
社団法人 日本童謡協会  
グレッグ・アーウィン 童謡 唱歌 英訳 竹下景子 松山祐士 キャンディ・キャンディ グレッグ・アーウィン 童謡 唱歌 英訳 竹下景子 セイン・カミュ 松山祐士 キャンディ・キャンディ

グレッグ・アーウィン 童謡 唱歌 英訳 セイン・カミュ 松山祐士 キャンディ・キャンディ グレッグ・アーウィン 童謡 唱歌 英訳 竹下景子 セイン・カミュ 松山祐士 キャンディ・キャンディ
■平成19年5月28日  グレッグ・アーウィン コンサート


 東京・渋谷から東横線の都立家政駅(現在はその名称の基となる大学は無し)から,徒歩で約7分の所,今年は少々気温が高めの中,美しい木々の緑たちの頬を5月の薫風が通り抜けていました。都心からそれ程離れた所ではないにも係わらず,閑静な環境の中に,「めぐろパーシモンホール」は建っていました。ここに訪れたのは,勿論はじめてのことでした。

 アメリカ,ウィスコンシン州出身のアーティスト,グレッグ・アーウィン(Greg Irwin)氏のコンサート ~Gentle Heart 思い出の日本の心~ が,5月22日(火)昼・夜2回にわたって,このパーシモンホール(小ホール)で開催されました。

 この4月7日,高輪プリンスホテルで催された,「(童謡歌手)春口雅子さんを偲ぶ会」で,グレッグさん本人からお誘いを受けたので,当日夜の部を鑑賞させて頂きました。

 グレッグさんは,日本の童謡・唱歌を自らの視点で,百数十曲以上英訳し,日本各地でコンサートを行う一方,タレントとして声優,司会等,ラジオ・テレビ界でも活躍,日本童謡協会「童謡文化賞」(02年)を受賞されています。

 小生の仕事の一つとして,影絵劇団「角笛(つのぶえ)」の音楽のお手伝いを約40年近く続けていますが,その劇団の英語版「かぐや姫」制作の折,英訳,歌,ナレーター等の一式を,昨年グレッグさんに依頼した関係で,よくお話も伺っております。

<第一部>

  故 郷 My Country Home
  みかんの花咲く丘 This Little Path I Love
  赤とんぼ Dragonflies
  花 Near the River in the Spring
  七つの子 ~ゆりかごの歌
    Seven Little Babies ~The Cradle Song
  アメフリ Happy Am I
  浜辺の歌 Come,Walk Along the Shore
  証城寺の狸囃子 Shojoji
  夏の思い出 When Summer Comes
  コンドラの歌 Fall Little Maid Fall in Love


<第二部>

  星に願いを When You Wish Upon A Star
  Moon River
  Fly Me to the Moon
  遠くへ行きたい
  慕 情 Love is a Many Splendored Thing
  Moon light Serenade
  涙そうそう Everlasting Tears
  Smile
  見上げてごらん夜の星を

歌 :
演奏 :
グレッグ・アーウィン
江草啓介トリオ
 (江草啓介 Pf・成重幸紀 Bs・近藤和紀 Dr)


 曲目を一覧して感じたのは,私ども日本人が忘れかけている,「ああ懐かしいな,何と美しい日本語と深みのあるメロディなんだろうな!」といったナンバーが中心であることです。そして第二部を含め,郷愁と詩情をかもし出しながら,日本人タレントでは出来ない,皮肉タップリのジョークを交えたトーク・ショウの一面を感じました。
 
 当日伴奏していた「江草啓介トリオ」のピアノ奏者・江草啓介氏は,30年以上の交友関係がありますが,1976年に発表されたアニメ作品「キャンディ・キャンディ」の主題歌のイントロダクションの部分のチェンバロ・ソロの部分は,ジャズ・ピアニストとしての彼の大熱演であったことが,つい数年前のことの様に思い出されました。終演後,彼の楽屋控え室で,近況報告を交歓できたことも,大変有意義に感じました。

 また会場には,遠く九州から以前世話になった童謡関係の方,NHKのプロデューサー,作家・タレント関係の方々も多数お見かけしましたが,異色だったのはあの「デヴィ夫人」で,ヴェールのついた帽子姿でVTRのインタヴューを受けていられたのが,一際目立つ存在でした。
 





Akua Music  
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体操音楽集CDのお知らせ
日本体育大学体操研究室による手引書とセットで,
松山祐士の体操音楽コンピレーション・アルバムともいえる
18曲入りCD(約60分)が一般発売となりました。
◎動きを映像化したDVDも近日発売されます!
⇒体操ハンドブック2

フォークダンス連盟 テイク・ファイブ ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック
■平成19年4月18日  フォーク・ダンスの新録



 非常にマニアックなジャンルと捕えられがちの,「フォーク・ダンス」の音楽ですが,今年もその収録が終わりました。(3月30日,東芝レコード第3スタジオ)

 このシリーズは今年が第40集で,小生は第1集から連続して日本フォークダンス連盟のもと,制作に携わっております。

 今回担当したのは,
 
  スウィートハート・ワルツ(アメリカ)
  ルンドスレンガ・フロン・デルスボー(スウェーデン)
  アリ・パシャ(トルコ)
  マーチング・トゥ・プレトリア(アメリカ)

 の4曲ですが,毎年のことながら,よくぞこの様に不思議で情感あふれる,美しい素朴な音楽の存在することよ,と感嘆しています。

 今年の作品の中で,トルコのアリ・パシャという曲は,8分の5拍子の,ちょっと聞くと何をやっているかわからない曲なのですが,何回か聴き,その上自然の流れにのった振り付けのダンスを見せて頂くと,奇妙な魅力が醸し出されて来ました。
 録音して頂いたSAX奏者の平原まこと氏の言によると,「TAKE FIVE とは違ったムードで,ハマッちゃいそうだね!」とのことで,まさにその表現が適切で,中華風でもあり,西洋音楽の要素も入り交じった,舞踏にマッチした佳曲となりました。

 毎回舞踏家だけではなく,体操・運動関係の先生方からのリクエストも多く,このジャンルが,動きを伴う音楽の世界でマジョリティの音楽となりつつある事は,大変喜ばしい事と思います。





社団法人 日本フォークダンス連盟  
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こどものコーラス どりーむホール ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック
平成19年4月18日  こどものコーラス展のこと



 いささか旧聞にはなりますが,今年3月25日(日),府中の森芸術劇場どりーむホールで開催された,第12回「こどものコーラス展」(主催:社団法人日本童謡協会)に,小生としては初めて出品させて頂きました。
 
 全24曲の新作展(全曲CD化予定)でしたが,小生の作品は,作詞家のおうち・やすゆき氏のご協力を頂いた「花見(さくらとたんぽぽ)」という題名です。合唱はNHK東京児童合唱団(全百余名)の大集団で,曲の持つ花の季節に相応しい,爽やかな息吹きとメルヘン情緒を,見事に表現して下さいました。心から拍手を贈ります。
 
 小学校低学年くらいまでに対応できる,やさしい作品にする事を目標としたつもりですが,二部合唱ともなると,ついつい冒険心が頭をもたげた内容になってしまい,反省しています。
 
 今年はどういう巡り合わせか,2月2日(金)にキング・レコードでの,女声コーラス(東京レディーズ・シンガーズ,指揮:前田二生)による映画音楽(風と共に去りぬ,雨に唄えば,ショウほど素適なものはない,等々)の録音もありました。松山祐士編曲の,全曲原語による歌唱でして,完成が待たれる作品となりました。
 
 また3月17日(土)には,都内某小学校の保護者の会により,合唱組曲「湖の四季」(津田 誠 作詞/松山祐士 作曲)の中から,抜粋で2曲が演奏されました。

 幼稚園園歌,校歌等で拙作の演奏が重なるのは,別に不思議とは思いませんが,合唱のために書き下ろした作品が連続して発表された事は,偶然とは言え小生にとっては大変に光栄なことと喜んでおります。





社団法人 日本童謡協会  
こどものコーラス展 府中の森芸術劇場どりーむホール ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック 新年の挨拶 ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック



第12回「こどものコーラス展」のお知らせ
◎新しい合唱曲「花見(さくらとたんぽぽ)」
<おうちやすゆき 詩/松山祐士 曲>が発表されます。


日 時 : 2007年3月25日(日)開場午後1時30分 開演2時
会 場 : 府中の森芸術劇場どりーむホール
主 催 : 社団法人 日本童謡協会  共 催 : 財団法人 府中文化振興財団

お申し込み・お問い合わせ
童謡協会事務局 TEL.03-3263-5766



新年の挨拶 ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック 新年の挨拶 ガンダム ハイジ 巨人の星 松山祐士 アタック
■平成19年1月1日  謹賀新年




 明けましておめでとうござます!
 昨年は,青森のT日報のアニソン・インタビュー,名古屋でのマーチ講演,熊本のD組を迎えてシルエット劇場,宮崎のM先生の集大成,そしてまた青森のH大学とのあっぷるプロジェクトなどなど,本当に各地各方面,さまざまな方々にお世話になりました! 誠にありがとうございました。
 皆様,本年もご指導ご鞭撻のほど,何卒宜しくお願い申し上げます。
*** スタッフ一同 ***


  
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⇒2006年版

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